The Chronicles of Japan


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教育 ブック
開発者 Hoozuki Shoseki Inc.
29.99 USD

『日本書紀』全30巻の現代語訳が、この一冊に。
皇統の歴史からみえてくる、ニッポンの原点

日本の古代史学習において、『古事記』・『日本書紀』は、最も基礎的・基本的な文献である。
このうち、『古事記』は、現代訳の出版も普及し、手軽で、内容がかなり広く理解されているように思われる。
一方、『日本書紀』は、分量が多く、また難解な点も多いということで、なかなか近寄りがたいイメージがある。しかし、もし『日本書紀』を読まなかったら、聖徳太子の憲法十七条は理解できない。同じように、大化の改新・壬申の乱というような大きな事件の全貌は、見えてこないのである。
とすれば、もっと『日本書紀』を簡便で身近なものにすれば、奥の深い、幅の広い追究がさらに進展していくだろうと考えた。
そこで、できるだけ現代風に意訳を試みてみた。そこには、戦争があり、恋愛があり、嫉妬があり、ロマンがあり、ミステリーがあり、教えがある。百二十三首の歌も詠み込まれている。それらを通して、古代の人々の生き様が、今、眼の前によみがえってくるような気がする。それは、現代人が忘れかけている、まさに日本人の原点なのかもしれない。
そのような息吹を感じてみたいものだと思う。

平成20年12月 訳者


黄泉の国で、変わり果てた姿のイザナミに離婚を告げるイザナキ
敗北・挫折からのみごとな逆転で東征を勝利した初代・神武天皇
側室は欲しいが、皇后の激しい嫉妬を恐れ苦悩する仁徳天皇
現代でもじゅうぶん通用する、社会人としての心構え「十七条の憲法」
蘇我入鹿が急襲され、我が子に理由を資した女帝・皇極天皇
年齢不詳、武徳があり天文・占星も駆使するヒーロー・天武天皇

『日本書紀』読むとけっこうオモシロイ